塩麹とはなぢ

身の回りの小さきを愛す

相剋

世の中はまるで、まるで苦しいことが多い。ひっそりと暮らそうものなら、神がわたし自身を引き裂くかのように、痛みと分断した意識の在り方を投げ捨て、泣きながら自分で自分を接着している気持ちになる。 藝術はどこにでも転がっている。絵や映像や立体や、…

シナプスを恨む

調理実習が大嫌いだった。 何もできないのは自明なのだが、蓄積された小賢しさにより「やってる風」はうまいので、メチャクチャ丹精込めて(る風に)皿洗いをしたり、大根おろしはおろしすぎるまで自分の仕事にしていた。かなりスローな行動で時間を稼いでいた…

懐古できるほどの時間と成長が欲しい

若かった頃を懐古してる人が羨ましい。中高の時あんなバカしたなとか、あの教科が苦手で追試ばっかりだったよとか、そんな事をサラッと笑い話にできるほどの時間と成長が欲しい。 まさに今「懐古される時」を生きている。ただ当のわたしはそんな渦中なんてイ…

テレビが好き

タレント名鑑、スター名鑑、テベコンヒーロ。土日の部屋に籠る私の供。 何度も見た下りをオチが分かりながらもみる。普通のモノなら飽きてしまうけれど、藤井Pの番組ではそんなことはない。小木織田のくだり見たさにあの動画をめちゃくちゃ探したし、福男と…

武道館へ

気づいたら毎日忙しすぎて、更新が遅れすぎた。はあ。 今日は武道館へ。「クリープハイプのすべて」の為に猛ダッシュに猛ダッシュを重ね、開始1分前に到着した。 しあわせだった。マジで。ああ。あああ。日々の細々した負が溶けているのを感じた。幸せだなあ…

すぐ過ぎる

去年のこいのぼり。でっかい公園に犬と友人で出向いた時の。 もう、気がつけば一年が経っている。気がつけば、今日は終わりかけている。気がつけば、また風呂歯磨きをしていない状態で眠りそうになっている。深夜に起きて風呂に入るのがしんどい。もう寝たい…

本当は見続けたいテレビ、廃人への道、山積みの課題

今日は勉強をしようと思っていた。積読中の本たちを読もうと思っていた。 昼寝を含めて睡眠時間は12時間、テレビを観ていた時間9時間。同時にSNSを3時間くらい。音楽は2時間くらい。 私の良くない所の一つに、超インドア派という点がある。自分から遊びを誘…

浴びない太陽、吸わない空気

昨日はコンタクトをしたまま寝てしまうほど疲弊。だからコレも書いていなかった。 今日は、燦々と降り注ぐ太陽も新鮮な外の空気すらも無視して布団の上で生活している。無視しているからこそ、久しぶりにめちゃくちゃ心に余裕がある。ダラダラしながら水曜日…

なんでもない

犬が隣で寝ている。あーかわいい。かわいい。いつでも犬はかわいい。大好きだ。彼女はいつでも私に足りないモノを教えてくれる感じがする。スヤスヤと寝ている姿を見ていると、自分の余裕のなさに気づく。 なんでもない日に、なんでもないことで一喜一憂する…

ネパール人の感情

近所のネパール人が経営している謎のカレー屋に行った。 店内に入る。席に着くや否や、無表情のネパール人店員が「ダイジョウブデスカ」と話しかけてきた。いきなり心配してくれたと思ったら水と一緒に投げるようにお絞りをくれた。ここにお店ができて5年く…

幼稚園児とこち亀と水曜日

今日は水曜日のダウンタウンの日。やる事がありすぎてリアルタイムで絶対観られない。死ぬほど悲しい。録画はもちろんしてるけどリアタイで観たいじゃないか。 2時間スペシャルでコラボするとは思っていなかったこち亀。小さい頃からアニメをバカみたいに観…

良くはないが悪くもない

疲れ切ってバスに乗る。あー疲れた。頭痛も酷い。グワグワしている。 今日はお昼をある会の人々で食べに行ったが、たらふく食わされた挙句に得るものはカロリーくらいしかなかった。 自分でも驚くくらい低い声でバスの運転手に最寄りの駅を告げた。疲れてる…

貝から教わる色

貝を食べた。アサリの味噌汁を飲んだ。 気づいた、貝には同じ模様のモノが一つもない。柄がOL的なコもいれば、おとなしいけれど野心を持っていそうなコ。色も柄と全く違って、とっても可愛いじゃないか。 貝って人間以上に「十人十色」である。 いやはや、人…

寝殿造の系統変えるわ

「JKでびゅー」。頭が溶けそうな文字で友人がプリクラに書いてSNSにあげていた。 4月1日。進学する者は次の学年になる日。とうとう私も「でびゅー」したそうだ。ただ、誰が誰だかわからない加工された顔でめいめいポーズをとる友人たちを見ていると、なんだ…

「余韻がやばい」を知る

余韻。よく若い奴らが言う。余韻がやばいー、とか。そう言う奴いけ好かなかったけれど、今の私は「余韻がやばい」状態っぽい。 そうとう心を持っていかれた映画を観た。観終わってしまったら虚無感でふわふわしすぎてどうしようもなくなってしまった。良い映…

涙ってあったかい

家に帰っても、もう映画の中の人々に会えないことが悲しくて悲しくて涙が溢れてきた。内容を振り返れば主人公の心情の変化を思い出し涙が出る。無心になろうとしても、もう会えないスクリーンで生きていた彼らを思い出してしまう。 いつもいつも映画館に足を…

いいモノのせいで

いいモノ。音楽、映画、本。良いモノを探し求める。なのに、良いモノに出会うと抜け殻みたいになる。 今抜け殻。小さい時から映画はよく観てたが、毎回心が満たされた後に何故か空っぽになる。空っぽなのに満たされてるし、満たされてるのに空っぽ。それを自…

微睡み

あのラジオの音が遠のく。大好きな曲のギターリフが脳内に淡く溶け込む。 春は眠い。少しでも横になったらもうお終い、微睡みが膜を張って私をどこかへ連れていく。それは馴染み深い場所かも知れないし、異国の見た事も無い街かも知れない。意識があるのかな…

インドバスの思う壺

時間を守らない事で有名なバスを乗りこなす為に早すぎるくらいに駅に着く。悪評で名の知れたバスを利用する者の常識である。時刻表通りに乗ろうものなら電車に乗り遅れるのだ。時刻表が機能しない、日本らしからぬバス。 おいおめーはインドか。約束の時間を…

義務でめくる図鑑を突き放す

小さい頃から絶やさず何か趣味を持っている。小学校低学年の頃は昆虫と恐竜が好きだった。だがそのイメージがつきすぎて、「好きである人」でいるのがしんどくなってしまった。 最初は心から好きだったのに、途中から周りからのイメージの「好きである人」を…

長髪からみた手の甲の刺青

手にメモをよく書いてしまう。ひらよりも手の甲に書いてしまう。 ある日、ダサい街からダサい通りを通っていつものように帰っていた。時代に乗れなかった韓国料理店やハワイもどきの店が並ぶ通りの終盤には、明らかに異質でヤバい骨董品店がある。 店先に出…

ガビガビの唇

毎日が忙しくて疲れていると、唇が荒れる。逆に春休みのいま唇はめちゃくちゃ潤ってる。 流行りに乗っては乗り捨てて、そんなせわしない友人を見ているとなんだかガビガビの唇みたいだなと思う。流行りとか疲れる。私には毎回それに乗っている体力がないから…

「ぽい」はポイで、ポイしたい

憧れの世界がある。目の前のことをコツコツと一喜一憂しながらでもいいからやっていけば、たどり着ける場所なのだろうか。 あの浅はかな人が言う「憧れ」とわたしが言う「憧れ」、違うと思いたい。こんなことをこんなところで言う時点で自分は相当な野暮だけ…

もってる人の特権、脳天トンボ

小学校の頃、一つ上の学年で「いじられキャラのめっちゃもってる人」がいた。名前も顔も覚えていないが存在は覚えている。 修学旅行の日。四年生から六年生まで同時期に各場所へ修学旅行をするようになっていたので、学校集合をした3学年はごった返していた。…

夢うつつ

朝、起きる。無駄な不快感と共に、頭が枕と真反対の位置にあると気づく。 小さい頃寝相がヤバかった。ベッドで寝ていると落ちる事の方が多かった。それでもだんだん改善してきたように思えたのだが、久しぶりの真反対寝相。私は昨夜の間、どうやって真反対に…

カラオケ恐怖症のデスボイス

カラオケが怖い。今日、友人二人が大声でその美声を披露していたが、私には学生ノリで普段から歌を歌える事にも驚きが隠せない。 未だにカラオケが好きな人種が本当に存在するのか疑ってしまう。大半を占めるのはカラオケ好きな人間だという事が、マジで信じ…

アルカリ金属でもいい

学生という側面、妹という側面、ココに書いている側面、私はどんな立体図形になれるのだろう。思いつく限り大きい側面はこれくらいしかないけれど、誰かから見たらもっとあるものなのだろうか。もっと面の多い図形なのだろうか。 誰かに知って欲しい。誰かに…

真面目に「AD」

真面目と言われても。真面目ってなんだまず。真面目な部分が見られないように日々生きているのに。ていうかそれは普通じゃないのか。 真面目って言葉、マジで好きじゃない。「真面目だね」は、それ以外の評価を飲み込んでしまう程のヤツ。なのにちょっと負す…

さっぱりしたい

さっぱりした人間になりたい。人に深入りしようとせずに適度な距離感を持って、自分が良いと思った事を出来る人になりたい。 さっぱりした人は自分と正反対なのだ。私は人の気持ちを無駄に考えては要らぬ心配をして、取り越し苦労ばかりしている。他人の心配…

ロマンと風の街、ドブと暴風の街

その観光地はダサくて好きじゃない。客も街もダサい。 でも、頑張って南国に寄せている姿がちょっとかわいい。確実に日本なのに、南国ぶっている。ドブレベルに汚い大海を、ハワイの美しいビーチに見立てるその日本人すぎる精神がかわいい。日本庭園をなかな…