塩麹とはなぢ

身の回りの小さきを愛す

年の差と左利き、半生とビッグイベント

まだ動悸が止まらない。指の震えが止まらない。なんなら涙が溢れてきてる。本当に嬉しかった。

自分に対して調子にのるなとも思ってる、でもね、嬉しかったんだとっても。大好きな人に、シュラスコ的に、自分なりに身を削って書いた文章が届くって素敵なことなんだな。コレを書き始めてよかった。こだまさん、本当にありがとうございます。

そう、小さい時から自分に自信がなかった。ただ、どこへ行っても輪の中心になる事が多かった。いわゆる「活発な生徒」である。先生に対しても悪態はつかないし授業態度もとても良いとそこは自負している。

自負しているのに。やっぱり自分に自信がない。年がひと回り近くも離れている姉がいるからだろうか、左利きだからだろうか。多分両方なんだろうな。

小さい頃から姉は常に「大人」だった。悔しかった。自分はどうしても勝ちたかった。成績でもスポーツでも文章でも。これに関しては無駄に高い向上心のお陰で、だいたいは「自分の年齢の時の姉」を超える事ができた。ただ、いつでも「今の姉」には到底敵わなかった。悔しい。そういえば小さい頃のホームビデオをついこの間初めて見たけど、姉のことをめちゃくちゃ攻撃してた、やっぱり。

普通の姉妹より仲は良いのだが、映像に残された小さい自分はイカれてた。耽溺だ。ある時はプールに浮かぶカラフルなボールで、ある時は足と手を同時に突き出して威嚇しながら、ある時は馬乗りにも近い体制で一方的な戦。野蛮すぎる。小さいから可愛らしいで済むけど、今これをやってたらヤバい奴だ、リアルに。きっと何事も年の差で勝てない怒りが衝動に走ってたんだな、可哀想に。きっと生きづらかったんだろう。

それに加え自分は左利きだ。やることなすこと全て「フツウ」とは真逆。ダンスをやろうにも真剣に真逆の動きをしてしまう。器械体操も気を抜かせば真逆になる事だってある。それに小学校まで週一であった書道なんて拷問だと思っていた。右で強制的に書かされるせいで毎週泣いていた。それでも、硯だけはクラスで一番綺麗だった。そこは意地で、何があっても綺麗にした。

ほんとうに毎日が真剣勝負。運動神経は良い方だけれど、体育の授業なんてSASUKEに挑む心持ちだったもん。今はもう慣れたけど。山田勝己の気持ちもわかる気がする、今書いてて思った。

ただ、そんな自分はとっても温い生き方をしてる。ずっと一緒に進路を進めてきた友人たちと、確証のある数年間をこれからも消費する。ただそれは消費でしかない。いつかどこかへ行かなきゃいけない。大変。今がぬくぬくだから社会がロシアくらいに感じる、広いし寒そう、ただ興味はあるけど。あと美人が多そう。知らないけど。

こんなふうに恵まれてると言えば超恵まれてる、特殊と言えばやや特殊な環境に育っているのですが、なにせ自分に自信がない。やはり自己肯定感が足りない。非常によろしくない。自分で立ち上げては成功させてきた、(周りから見れば)輝かしい学校行事達も自己肯定感の低さに打ちのめされてる。企画してる途中にめちゃくちゃ恥ずかしくなる。ごめんね、アイデア達。

それでも自分が生み出したものは、絶対に他人よりも愛そうと思っている、無償の愛。でも、時々それができなくなる、とても小さいものに見えて、自分もろとも消えてしまいたくなる。

そんな時は、今日頂いたこだまさんからのメッセージを思い出そうと思う。こうして、つらつら自分の短い短い半生を思い起こしていたけれど、確実に今日はビッグイベントだ、超嬉しかった。モー娘。も驚きの「超超超超イイ感じ」な気分を、全身で受け止めて、全身で抱きしめてます。