塩麹とはなぢ

身の回りの小さきを愛す

心のキムタク、心のビッグダディ

よく脳内会議をする。そして心の中には著名人や何かのシンボル的な人々が、セリフを言う要員で座っている。

いわゆる王様が座るような赤いベロア生地の椅子にはキムタクを、小豆島のコンクリートには(私の止まった記憶のままの)ビッグダディを。それぞれ「ちょ待てよ」と「俺はこういう人間だ」、コレを脳内で言いたいが為に心にブッキングしている。彼ら以外にも、下級武士や、世間が思ういわゆるすぎるラッパー、国家に牙をむき運動を起こすタイプの方々もキープしている。だが汎用性が高いのはキムタクとビッグダディである。

大変アホらしいのだ。一人で愉しんでるだけだし。ただ、ブッキングした彼らをちょうど良いタイミングで心から脳内へ野放しにすると超面白い。超オススメ。

そういえば、この話を気が置けない友に話したら大笑いしてくれたな。嬉しかった。そこそこ会話する程度の人に話したら訳が分からなかったようだ、情けない、自分の力量不足に落胆したあの日を鮮明に思い出す。そもそもキムタクやビッグダディの、ここでいう「良さ」が分からなかったようだ。きっと勝俣州和でも笑えないタイプの人間だ。仕方がない。それでも誰かに、脳内会議と心のブッキングの話を伝えたかった、本当どうでもいいのにね、俺はこういう人間だ。