塩麹とはなぢ

テレビと音楽をかくときめた

飛沫を纏う『愛し愛されて生きるのさ』

小沢健二オザケン。すげー。いつでもすごい。なんなのこの人。

アルバムの『Life』、新しい。24年前に発売されたものなんて思えない。昨日出ましたって言われても全然信じる。

一曲目の「愛し愛されて生きるのさ」。この曲すごいよね、歌詞云々よりまずこのインパクトのあるタイトル、ふとした時思い出す。忘れられない。

退屈な話を聞いてる時、満員電車の八方塞がりの時、ダサい街をやっとの思いで後にする時、脳内の泉に寡黙な住民が「愛し愛されて生きるのさ」という言葉をぶっきらぼうに投げる。水しぶきをあげながら私の中にこの言葉が沈む。その脳内住民は決して丁寧には投げ込まないけれど、幸せなイントロが飛沫に紛れて流れるから良いのだ。その飛沫に小鳥や野うさぎが集まってきそうな勢い。いかつい顔の住民にも笑顔がほころびそう。そんな妄想が膨らむ。日常のとるに足らない時に思い出しては少し心を充実させる魔法のよう。つい口に出して言いたくなる「愛し愛されて生きるのさ」。

曲自体が日曜の午後2時。とにかく幸せになる。めちゃくちゃに眠くなっても、やることがたくさん溜まっていても、どうにかなるように思える。

私も可笑しいくらい愛し愛されて生きている事を自覚できるまでの大人になりたい。そう思わせてくれる曲。素敵です。いつでも、気分が沈んでもあがっていても聴いていたい曲。素敵です。