塩麹とはなぢ

身の回りの小さきを愛す

安い鎧から見る景色

雨の日は気分が沈む。私は特に気圧に心を左右されやすい体質だ。

今日ある行事のせいなのか、気圧の変動のせいなのか、昨夜からソワソワしている。1時間おきに目が覚めては寝てを繰り返していたら、とうとう朝5時で完全に寝られなくなった。ただ、パッチリと目が覚めているわけではない。これはわかる、確実に日中眠くなるヤツなのだ。気圧とソワソワ、最低なタッグ。

自分は何をやってるのだろうと、堂々巡りな考えがまた浮かぶ。リスクを背負い込んでまで、私の一部を削り、磨耗してまでココに(文章というにも足らない)私から排出されるガスを吐き残さないと自分を保てなくなりそうな事が、恐ろしい。

ただ、コレを始めて嬉しいこともたくさんあった。自分の「ガス」を誰かに読んでもらうことは、何より嬉しいのだとわかった。感想を伝えてくれる方なんて、神なの?仏なの??くらいに思っている。読んでくれる方が一人でもいるなら、私は少しだけ強くなったような、RPGで使えない初期装備から、安いけど愛着のある鎧を身に纏った時の気分だ。これは読んでくれる方が「安い」のでなくて、私の器が小さすぎるところが「安い」。器が大きい人になりたいな。常々思う。器が大きければ「安い」鎧じゃなくて、高い格好いい後半戦に活躍する鎧になったのに。

カーテンの隙間から空を見た。一週間くらい大丈夫だ、そんな気持ちで飲んだら盛大に腹を壊した、あの時の消費期限切れ牛乳と同じ色だった。なんだか強くなれる気がした。気分は沈んでいるし、自分に対しても常に、いいのそれ?と問いかけている。それでも顔も知らない誰か、憧れていたあの方々、そして腐った牛乳の空、私の安い鎧から見える世界はとても美しい事には変わりない。まだまだこの景色を見てみたいと思った、貪欲なのだ。

いつか私の心が満たされるまでは、読んでくれた方々だけでなく、この腐った空も心の宝箱に入れよう、そう思った。