塩麹とはなぢ

テレビと音楽をかくときめた

ヨの字の優しい暴れ犬

撫でてもらって嬉しかったのか、暴れまわる犬を尻目にテレビを観る。撫でるだけで暴れまわるほど嬉しくなるなんて、なんたるコスパの良さ、なんたる素直さ。

私は素直になりたい、犬ほどに。私は捻くれている。それがぱっと見ではわからないからタチが悪い。その実直さが愛おしくて、羨ましくて、暴れまわる犬をリスペクトしているところもある。

悲しい気持ちで帰宅し、ソファになだれ込む。そんな時は心配そうにこちらを伺い、そーっと近づいてくれる。優しい一面。ただ、空気を察知して手をたくさん舐めてくれるのだけれど、ありがた迷惑だ。でもそんな犬が愛おしい、必死に生きていて、全力で間違っている。

それに嬉しい気持ちの時は尻尾のせいで、澄まし顔をしていてもバレバレ。なんて愛おしいんだ。

こんなに尽くしてくれるのだから、私も犬が不安な時は際限のない優しさで包んであげたいと思う。彼女は保護犬だった。詳しいことはわからないが子犬の頃に怖い経験をたくさん積んでしまったらしい。今でも大きい袋や段ボールを異常に怖がる。それでも、どんなに怖い状況におかれても家族に愛想よくいようとする。そんな不安を押し殺す癖のある小さな魂を温めてあげたい、私がホットでドッグは犬、ホットドッグ。

もう暴れ疲れたのか、隣で優しい犬がヨの字に寝ている。疲れた時に疲れて、楽しい時に楽しく、同じ時を過ごせている事にそこはかとない幸せを感じる。