塩麹とはなぢ

テレビと音楽をかくときめた

カラオケ恐怖症のデスボイス

カラオケが怖い。今日、友人二人が大声でその美声を披露していたが、私には学生ノリで普段から歌を歌える事にも驚きが隠せない。

未だにカラオケが好きな人種が本当に存在するのか疑ってしまう。大半を占めるのはカラオケ好きな人間だという事が、マジで信じられない。人間のほとんどがカラオケは苦手だけどいかなきゃいけない娯楽として行っているものだと思っていた。実際にはみんな本当に歌う事が好きらしい。怖。

拗らせた自意識がグズグズ言うせいで、誰も大して自分の歌声に興味は無いのに無駄に緊張する。歌い切るまでに恥が身体中の汗腺から出てきそうになる。一生マイクが回ってくるなと思う。仮に私が歌うとしても、みんなトイレに行って欲しい。タンバリンやマラカスを持って無理に盛り上げないで欲しい。歌いたがらない事にも気を遣わないで欲しい。

なんて自分はワガママなのだろう。でも、薄暗い中に派手な明かり、陽気な密室、襲ってくる楽曲たち、まるで生き地獄だ。派手めの地獄。盛り上げる道具もたちまち派手な拷問道具に変わる。やめてくれ。原宿の地獄ならまだわかるけれど、各所にそんな地獄を置かないでくれ。

嫌すぎて涙を流そうものならめちゃくちゃ変な空気になる。必死に隠すけれど、泣いてまで行くような所じゃない。そんなつもりでカラオケの創始者は立ち上げた訳じゃない。だのに、何故だ。マジで苦手。マジで。決して音楽が嫌いなのでない。むしろ好き、大好き。こんなにカラオケが苦手で苦痛で、心が逃げ出したく思うのは何故なんだ。永遠の謎。

同士の叫びは検索をすれば出てくる。ザクザク出てくる。安心する、共に戦いたくなる。だから私も叫ぼうと思った。マイク越しでは叫べないけれど、文面ならデスボイスだ。それになんだって言える。カラオケに対する恐怖、開けない心、全てデスなメタルに乗せている。強いぞ今。なんか強い気がしてきた。カラオケが怖いだけの小さな人間だけど、叫んでいる。

誰か、誰でもいい、私のこの恐怖を受け取って欲しい。それで少しでも安心して欲しい。同士です。のたうちまわって逃げ出したくなっても、共に戦いましょう。